ロバート・ウォルターズ「給与調査2018」が刊行されました。当サイトに来られる方はテック系に興味がある人が多いと思います。「給与調査2018」によるとテック系も求人倍率が上がっていますね。
「給与調査2018」
専門スキルと英語力を備えたグローバル人材の転職を支援する人材紹介会社のロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社は1月16日、外資系・日系グローバル企業の国内拠点が行った中途採用の事例などをもとに産業・職種別に採用動向と給与水準をまとめた「給与調査2018」を刊行しました。
ロバート・ウォルターズ「給与調査2018」
主なポイント
- グローバル人材の需要は過去最高レベル
- 新たな専門スキルを採用要件に付加:スキルセットの複雑化
- テック系:新興分野で新たな専門人材ニーズ
- 40歳以上の転職が増加
- 転職時の給与:25%増に達するケースも
給与調査2018(冊子)を無料配布。オンライン版も公開
調査結果をまとめた給与調査2018(冊子)は、日本語版、英語版の2言語で希望者に無料で配布するとのこと。さらにオンライン版も公開されます。
主な中途採用トレンド
グローバル市場の採用動向
- ITスタートアップ企業による採用が最も活発
- デジタル化の浸透を受けて、デジタルスペシャリストの需要が世界全域で高い
- サイバーセキュリティ/フィンテックの成長が目覚しく、人材採用が活発
- ビッグデータの活用に向けたシステム導入に各社が勝機を見出しているため、データアナリストなどのビッグデータ・スペシャリストの需要が続伸
国内市場:産業別トレンド
<工業>
- 自動車:レーダー/ウルトラソニック/カメラシステム専門のソフトウェアエンジニアの需要が高いプログラミングなどシステム領域の人材を巡る獲得競争が広がっている
- 製造一般:インダストリーIoTなど次世代技術の導入を進める企業での採用が活発化
- 化学:電気自動車用/半導体用の電子部品などの領域を中心に営業スペシャリストの需要が高い
- サプライチェーン:需給計画・予測のスペシャリストの採用が活発。営業利益率の向上を狙って社内アナリストを採用する動きが広がっている
- 関西:国内企業を中心に社内の英語力を補強するために正社員登用を見込んで若いバイリンガル人材を契約・派遣社員の雇用形態でポテンシャル採用する動きが広がっている
<IT>
- クラウド領域の専門人材を巡る獲得競争が激化。フィンテック関連会社の新規参入が相次ぐなどウェブディベロッパー/モバイルディベロッパーの需要も高騰
- データスペシャリスト、AI実用化を担うエンジニアの需要が供給を大きく上回っている
- 過剰雇用を避けながら最新の技術・スキルを活用できることから、専門人材の契約社員形態での採用ニーズが継続
<金融サービス>
- アセットマネジメント分野では営業人材への需要が高い
- コンサルティングファームではクロスボーダー・プロジェクトの増加にともない、M&A/バリュエーション/モデリング/ファイナンシャルアナリシスでの豊かな経験を持つバイリンガル人材の需要が高い
- 不動産金融分野ではアセットマネジャーの需要が続伸
<コンシューマ>
- デジタルマーケティング担当者、UX/UIデザインを担えるWebデザイナーの需要が更に高まる
- 消費財:オリンピックにかけてのスポンサー活動/広告掲出を通じたコンシューマエンゲージメントを遂行するマーケティングスペシャリストの採用が増える
- 小売:ストアマネジャー、リテールマネジャーの需要が更に高まる
- Eコマース:チームの部門化・増員の動きが広がる
- ホスピタリティ:ホテル業界ではバイリンガル人材の需要が過去最高レベルに達する
- 関西:航空会社の乗り入れ/便数拡大などを受け関西のレジャー/航空分野ではバイリンガル人材不足による採用難が続いている。IR、万博誘致が成功した場合は状況の更なる悪化が見込まれる
<ヘルスケア>
- 医療機器:各社のヘルステック事業強化などを受けて採用が活発。臨床開発スペシャリストの需要が伸びている
- 製薬:メディカルアフェアーズの採用が続伸
- 関西:バイオインキュベーター/大学均衡に拠点を構えるバイオベンチャーが増え、採用も活発
ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社とは?
ロバート・ウォルターズは1985年に英国・ロンドンで設立され、世界28カ国の主要都市に拠点を持つ、スペシャリストのためのグローバル人材紹介会社です。
ロバート・ウォルターズ・ジャパンは同社の日本オフィスで、バイリンガル人材に特化しています。
2000年に東京オフィスを、2007年には大阪オフィスを開設。グローバル企業、日系企業ともに世界有数のトップ企業から新規参入企業、中小企業に至るまで、多岐に渡る業種・職種、正社員および派遣・契約社員と幅広い採用ニーズに応えた人材紹介をおこなっています。
ラグビー日本代表のオフィシャルスポンサー、各種NPOの支援など、日本社会への貢献にも積極的に取り組んでいます。